こんにちは。東京事務所の平林です。
今回も，逮捕について，もう少しお話をさせていただきます。
警察官は，逮捕し，身柄を拘束してから４８時間以内に，検察に送り届けなければいけません。
その後，送検を受けた検察官は，警察官が被疑者の身柄を拘束した時から，７２時間以内に裁判官に勾留を請求するか，保釈するかを決めなければなりません。
なんだかややこしいですよね，図にすると下記のような感じです。
勾留（こうりゅう）と，拘留（こうりゅう）
読み方は全く同じ「こうりゅう」です。
勾留は，被疑者，被告人の逃亡，証拠隠滅を防ぐため，身柄を拘束することで，拘留は，１日以上３０日未満の範囲で，刑事施設に勾留する刑罰です。
事例に戻しますと，警察官から，送検され，取り調べを行った検察官は，Ａさんを釈放するのではなく，有罪であると確信し，裁判所へ殺人罪で，起訴することにしました。
起訴とは，裁判所に対して「この人がこういう罪を犯した可能性があるので，真実を明らかにし，有罪ならば相当の刑罰を与える場を開いてください。」と申し立てる手続です。
起訴するか否かは，検察官だけが決められます。
